退職代行利用での退職届は必要?代筆は可能?自筆のコツとは
退職代行サービスを使って退職を考えている方にとって、気になるのは、退職届の書き方。
〝そもそも退職届は必要なのか?〟〝自分で書く必要があるのか?〟〝代筆はお願いできるの?〟〝郵送で完結できるのか?〟など、あげればキリがありませんよね。そこで今回は、
- 退職代行サービスを使った場合の退職届は必要か?
- 退職届の代行は可能?
- 書き方のポイントとは?
といった、疑問に答えていきたいと思います。退職届について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
退職代行を使った場合でも退職届は必要
結論からいうと、退職代行サービスを使用した場合でも、退職届は必要になります。退職願いとは、退職をしようか悩んでいる時に、退職を願い出るという意味で会社に提出するもの。
退職届は、正式に退職をする場合には、必要なものです。そして、退職を通告する強い決意の現れなので、「退職確定」であることを会社側に伝えることができます。
このように、退職する際には、本人の意思として退職届が必要ということになります。
退職届の代筆は可能?
では、退職届の代筆を退職代行サービス業者にしてもらえるのでしょうか?気になるところですよね。しかしながら、退職代行サービスは退職届の代筆は行っていません。
それには、ちゃんとした理由があるのです。それは、退職届とは〝本人が退職への意思があることを自筆で明確に残すこと〟が必須だからです。
それがたとえ、本人の意思があろうとも、別の人間が書いたものであれば、会社側からみると、本気さに欠けると解釈することができてしまいます。
また会社によっては、聞いた覚えがないなどとはぐらかされたり、無断欠勤であったため解雇するなど言ったトラブルに繋がることももあるので、退職届は、自筆で書きましょう。しかし、例外もあります。それは、本人が退職届を書ける状況ではない時です。
事故にあってしまったり、病気で療養中になってしまったりという場合には、身近な家族が代筆をすることが可能です。
自分で書くことが必須だが弁護士と行政書士に依頼もできる
退職代行サービスを利用したとしても、退職届は、特別な理由がない限り、自筆であることが必須になります。
しかし、どうしても退職届を書けない理由がある場合、弁護士や行政書士であれば、代筆も可能です。しかし、10.000円ほどの料金がかかるので、注意が必要です。
退職届の便箋と封筒を準備
- B5またはA4サイズの白地の便箋。罫線入りのものが◎
- 真っ白な無地の封筒(郵便番号枠のないもので、できれば透けにくい二重構造のもの)
- 黒のボールベン
退職届の書き方とおすすめテンプレート
自筆で退職届を書く場合、どのように書けばいいのでしょうか?書き方の手順については、記入例「退職届の書き方 ご案内」の記事を参考にしてください。
また、テンプレート(PDF)を用意しましたので、こちらもご活用ください。(勿論、テンプレートを手書きで記載しても問題ありません)
PDFの編集はHiPDFが便利です。
【マナー】添え状も同封する
郵送で送る場合、添え状も同封することで丁寧な印象を与えることができます。添え状の役割は以下の2点です。
1、退職届の挨拶文としての役割
2、退職届では伝えきれなかった補足事項
順番に解説します。
1、退職届の挨拶文としての役割
退職届を見るまで、誰が何のために送った文書なのかがわかりません。しかし、添え状があることによって、何のための文書なのか読む相手に伝わりやすくなります。つまり、相手に敬意を払う心遣いになるのです。
2、退職届では伝えきれなかった補足事項
退職届では、書ききれなかった補足事項を書くための役割も果たします。会社に対してのお世話になった気持ちや感謝の気持ちを伝えましょう。
添え状の用紙の選び方
退職届と同じサイズのもので、文字の方向、縦書き横書きも退職届に揃えましょう。もちろん、無くてもよいものですが、気持ちとして相手に伝わるので、可能であれば、添え状をつけておくと良いでしょう。
縦書き、横書きでも決まりはなく、PCでも手書きでも良いです。例文は、以下の通りです。
封筒の書き方
退職届の封筒は、郵便番号枠のない白地の封筒を用意してください。表面:中央やや上の部分に「退職届」と記載
裏面:裏面の左下には、所属部署と氏名を記載しましょう。また、封の箇所には、あらかじめ「〆」を書いておきましょう。
郵送用封筒の書き方
退職届を入れる封筒とは別に、郵送用の郵便番号枠ありの封筒も用意します。表面:「会社名、宛名(社長)」を記載。左下に赤字で「進展」と記載し、赤線で四角に囲います。
裏面:裏面の左下には、自分の住所、氏名を記載しましょう。また、封の箇所には、退職届用封筒と同様、あらかじめ「〆」を書いておきましょう。封筒のサイズは、以下の通りです。
用紙 | 退職届を入れる封筒(郵便番号枠なし) | 郵便用の封筒(郵便番号枠あり) |
B5 | 長形4号 | 長形3号 |
A4 | 長形3号 | 角形5号 |
封筒への入れ方
退職届と添え状が書けたら、最後に封筒へのセッティングです。
1、退職届、添え状をそれぞれ3つ折りにします。
2、退職届の封筒に退職届を入れ、封をします。
3、郵送用の封筒に、添え状と2を入れ、封をします。
失敗しない!退職届の提出方法
ここからは、失敗しない退職届の提出方法について、解説していきます。トラブルが起きてしまわないよう、ぜひチェックしてみてください。
自分で会社に提出する
基本的に、退職届は、自分で提出するものです。しかし、自分で出したくない場合には、退職代行サービスで郵送のサポートもしている業者があるので、そちらにお願いすることも可能です。
郵送での提出もOK!内容証明郵便がおすすめ
〝もう会社には行きたくない・・〟という方には、退職届は郵送することができます。しかし、郵送するにあたり、抑えておきたいポイントがあります。
それは、内容証明郵便を使用すること。その理由は、内容証明郵便を使えば「いつ、誰が、誰に、どんな郵便物を送ったのか?」が証拠として残るからです。
郵便を利用して、配達員の方が途中で無くしてしまうこともあるかもしれませんし、間違えて、違うところへ配達してしまう可能性だってあります。
さらに万が一、会社から「退職届なんて知らない。受け取っていない。」などと言われてしまったら、どんなにこちらが退職届を〇月〇日に書いて送ったと主張したところで、証拠がないので、弱い立場になってしまうのです。
こういったトラブルが起きないためにも、ぜひ内容証明郵便を活用してください。内容証明郵便に関しては、こちらからご覧ください。
退職届を出すタイミングは?
退職届を出すタイミングは、原則的には、退職日の14日前までと決まっています。退職届を出す前に、上司と面談し、退職の意思を伝えます。
意思を伝えたら、退職日の14日前までに退職届を提出しましょう。
退職届を送ったあとの退職手続きの流れ
退職届を送ったあとの手順としては、このような流れになっています。
ステップ1、本人の意思を確認
郵送で退職届が届いた場合、意思確認のための連絡がくる場合があります。この時は、自分の意思で作成し、郵送したことを伝えましょう。
ステップ2、退職予定日の検討・交渉
意思が確認できたら、退職予定日の検討に入ります。引き継ぎが必要な場合もあるので、その場合は、交渉の連絡がきたりすることがあります。
このような場合、気まずい思いをすることがあるので、退職届を出すまでにしっかりと済ませておきましょう。
ステップ3、私物、貸与品の回収
退職日が決定すると、会社に置いていた私物や貸与品の回収になります。これらが全て終了すると、必要書類などの記載や手続きが行われます。
ステップ4、退職
最終日まで出勤し、無事退職となります。転職に響く可能性もあるため、周りの配慮も忘れずに退職できると良いでしょう。
まとめ
退職代サービスを使った場合、退職届は代筆はNGで自分で書く必要があります。提出方法は、郵送でも構いません。
退職したいという気持ちが強まっている場合でも、あとでトラブルに繋がることは避けたいところです。ぜび、今日の内容を参考にしながら、タイミングを見計らって、退職に備えましょう。
株式会社ニコイチ代表
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