内定承諾後や入社直前に内定辞退はできるのか?実際のところを調査
「会社の内定式に出てみたら描いていたイメージとは違った」というのはよく聞く話です。コロナ禍で、内定までの採用試験が全てオンラインということが珍しくない昨今では、なおさらありそうです。
直接、面接官に会ったことがなかったり、一度も会社に行ったことがなかったりと、会社の雰囲気を感じ取る機会がないなんてことは、当たり前になりつつあるかもしれません。
入社式まで、さらには配属されるまで会社の人に会うことがないなんてことも…内定式参加のあとの内定辞退ってありなのかな…そこで今回は内定式出席後や、入社直前の内定式辞退の連絡について調査してみました!
内定式後の内定辞退はできる?
会社側からしたら、内定辞退の連絡は早くしてくれるに越したことはありません。最終的に入社してくれる人を早い段階で決めるために、入社するか内定辞退するかを決める時期が設けられていることが多いです。その時期を内定式よりも前に設定しているところが多いと思います。
基本的には、その期限までに内定辞退の連絡をしなければなりません。しかし、内定式の後でも内定辞退はできます。そもそも内定に法的拘束はありません。まだ雇用契約を結んではいないので、お断りしたとしても法的措置を取られることはありません。
内定式を設けている理由も、会社のことを知ってもらうためであったり、内定者同士のコミュニケーションの場であったりします。そのため、それまで会社の雰囲気に触れる機会がなければ、違和感を抱いてしまう人がいてもおかしくありません。
実際に、内定式に出てから辞めたくなる人は多く見受けられました。
内定式で辞退したくなるのは
オンライン就活の弊害??
その場じゃないと分からない会社の
空気感とかがあるんだろうなぁ😥
実際に内定式の後に辞退している人はいるのでしょうか?
内定式後の内定辞退の割合
2021年卒の内定式後の内定辞退の割合を見てみましょう。
株式会社リクルートの調査によると、内定式前の8月1日時点では就職内定辞退率が約54%だったものが、9月~10月に行われる内定式が終わった後の12月1日時点では約61%に上りました。約7%の人が内定式後に辞退していることがうかがえます。
また、MyReferが2021年卒就活生を対象に行った調査では、複数社に内定承諾を出すつもりの人のうち、最終的に一社に絞る時期として最も多かったのは10月~12月で45%を占めました。想像以上よりかなり高い数値ではないでしょうか?不景気による内定の取り消しを恐れて最終的な決断を先延ばしにしている就活生が多いようです。
つまり、あなたのように内定式後に辞退を考える人は少なくないのです!
入社直前の内定辞退は可能
内定式の後でも内定辞退ができることは分かりましたが、入社直前はどうなのでしょうか?結論から言えば入社直前でも辞退はできます。
できますが、「不可能ではない」という表現の方が近いと思います。内定式後の内定辞退の場合と同様に、雇用契約はまだ結んでいませんので、法的拘束力はありません。
しかし、会社側には多大な迷惑がかかります。会社にしてみれば、あなたが入社するという前提で採用の人数調整や一緒に働くための準備をしています。
「たかが一人辞めたところで」と思うかもしれませんが、一人採用するのに平均して70~80万円かかっています。準備の時間を含めたらもっと人件費がかかっています。
そのため、怒られることは安易に予想がつきます。できるのであれば、直前の辞退は避けましょう。しかし、内定辞退の連絡をしないことが最もNGな行為ですので、遅くなっても良いので連絡はしましょう。口コミを調べていると、やはり入社直前で内定辞退する人は一定数いるようです。
内定辞退前に確認するポイント
内定辞退を申し出る前に、下記のこと今一度確認してきましょう。就職先を決めるのは、人生においても大きな決断の1つになると思いますので、後悔がないようにしてください。
- 内定ブルー(本当にこれでよかったのか不安に感じ気が沈む)に陥っていないか
- 辞退後どうするか具体的に決まっているか
- 内定辞退の最終決断を自分の意思でしたか
- 他人と比較しすぎていないか
ちなみに内定ブルーは就活生の約50%の人が陥る現象らしいので、そんなに不安に感じる必要はないです。
内定辞退の連絡マナー
内定辞退の連絡をするときは、電話をかけるのが一般的なマナーです。先方が不在だった場合は、メールをしましょう。
また、内定式後にしても入社直前にしても、会社側からすれば遅い時期の連絡になるので、より誠実に行う必要があります。
就活エージェントを使った場合は、エージェントを経由して伝えることが一般的ですが、求人サイトや大学経由で応募した場合は、自分で直接連絡するのがマナーです。
ただ、エージェントを利用した場合でも、内定辞退の期限を超えていて、すでに直接会社と連絡を取っている場合は、辞退の連絡も自分で直接会社に伝える方が良いでしょう。
内定辞退のメール例文
伝える内容としては、
①電話をしたが繋がらなかった
②内定をもらったことへの感謝
③内定辞退の意思表示
④お詫び
です。
件名:内定辞退のご連絡
本文:
株式会社○○ 人事部
△△様
お世話になっております。内定のご連絡をいただきました、○○です。先ほどお電話をさせていただきましたが、ご多忙のようでしたのでメールにて失礼いたします。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変恐縮なのですが、検討の結果、内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
本来であれば貴社へお伺いし、直接お詫びをするべきところでございますが、メールでのご連絡になりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
御社には大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
○○様をはじめ、採用に関わって下さった皆様には、心より感謝しております。最後になりますが、貴社のますますの発展を心よりお祈り申し上げます。
署名
実際に内定辞退をした人の声
ここからは実際に内定式の前後や入社直前で内定を辞退した方の声を見ていきましょう。
内定辞退して東京で絵描き目指しますわ!って言ったらめっちゃキレられたな〜 辞退したの内定式出た後だから当たり前だけど…ごめん御社😇
私の就活時代も「内定辞退は電話で」とか言われており、電話が苦手で内定式前日まで辞退を伝えられていなかった。商社内定の友人から「うざいと思われる位謝り倒せば逆におK」と言われ、前日な件を叱責されかけた時に「ごめんなさい!ごめんなさい私のせいでごめんなさい」と連呼したら無事辞退できた
ちなみに辞退したのは10月末。内定式も終わった後でもあったので、まぁ怒られました…💦
面接受けて入社直前までいったけど辞退した。私って勘がかなり悪いんだけど今回は自分の勘を信じることにしました。
やはり、怒られたという方が多いようです。会社からすれば迷惑な行為にはなってしまうので仕方がないと言えば仕方がないかもしれません。
ただ、自分の今後に大きく関わってくる選択ですから、今後長い人生で考えれば一時怒られるくらい些細なことになるかもしれません。
内定辞退電話の代行事例
内定承諾後の辞退。内定辞退に至る経緯や理由:給料面、病気の発覚、一応、病気のことは一言伝えました。アルバイトとしてしばらく働くつもりです。給料に関しては現職より3万円も減少するため。
口約束ではありますが内定承諾後の辞退です。病気のこともあり、独身なので家族を納得させられなかったという体で話を進めてください。暫くはアルバイトとして何処かで働く予定と言うのは伝えてもらわなくてもOKです。
20:転職活動中に面接を受けた会社から採用の連絡で内定辞退
転職活動中に面接を受けた会社から採用の連絡を貰って了承したが、内定辞退したい。
21::家業を継がなければならなくなったため内定辞退
内定辞退に至る経緯や理由:家業を継がなければならなくなったため
22:会社に関する情報が少なく不安なため内定辞退
内定辞退に至る経緯や理由:会社に関する情報が少なく不安があったため
23:採用内容に納得していない内定辞退
採用内容がもともとあまり納得はしていなかったのですが、これも仕方ないものだと思い配属予定店舗に荷物を搬入したのですがその配属予定店舗であまり歓迎されてないような感じがしましたのであとあと入社してお互いに嫌な思いするくらいなら入社辞退した方がいいと思いまして、内定辞退の代行をお願いすることにしました。
24:面接の取り消し電話の代行
以前、面接を受けた会社から内定を頂いたので、明日の面接を辞退したい
まとめ
内定式後でも入社直前でも内定辞退はできますが、会社の気持ちを考えると入社の意思がないのであれば早めに連絡する方が良いでしょう。
入社するかどうかを悩んでいるようであれば、自分の人生の責任を持てるのは自分だけですから、ギリギリまで考えるのは仕方ないのかもしれません。
怒られそうだから自分で言いたくないという方は、「電話代行」という手段もありますので、「連絡しない」ということがないようにしてください。
株式会社ニコイチ代表
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